こんにちは、かなはまです。


最近は本当に暑いですね。もうエアコンつけっぱなしです。
今日は行動分析学をWEBマーケティングに応用する方法を考えてみます。

まずは暑い日に「冷房をつける」という行動を、行動分析学的に考えてみましょう。
「冷房をつける」という行動をさらに具体的な行動に表現すると「冷房のスイッチを押す」になります。

「冷房のスイッチを押す」という行動によってもたらされた状況の変化はこうなります↓

行動分析1.png

ここで、一つ質問です!

Q:「冷房をつける」という行動の原因はなんだと思いますか?

①暑いと感じたから
②涼しいと感じたいから

 

答えは、、、、②です!正解した方おめでとうございます!
実は、行動の原因は行動の直後にあります。
暑いから、冷房をつけるんじゃないんです。
普通に考えると、まず原因ありきで人は行動する、って思ってしまいますよね。。。

「行動の原因は行動の直後にある」ってどういうこと?

例を挙げて説明します。
もしエアコンが壊れていたら、部屋は涼しくなりません。誰も「冷房のスイッチを押す」という行動をしませんよね?

行動分析2png.png

壊れたエアコンのスイッチを押しても、直前と直後の状況に変化はありません。
直前と直後の間に状況の変化があるから、人は行動をするのです。
行動の直後に訪れるであろう状況の変化を求めて、人は行動します。
つまり、「冷房のスイッチを押す」行動の原因は直後の「涼しいと感じる」にあるのです。

"行動の「原因」は行動の「直後」にある!"

押さえておきたい「60秒ルール」

ここで、注意しなければならないのは、行動と直後の間は原則60秒以内だということです。
もうひとつ例を挙げて説明します。
「勉強」という行動の後には「受験に合格する」というメリットがありますが、「行動と、行動によってもたらされる結果」に大きな時間の差がある為、なかなか勉強する気になりません(笑)


行動分析3.png


60秒ルールをWEBマーケティングに応用すると・・・

◆「アイドルのコンテンツを拡させるキャンペーンを展開し、コンテンツをシェアしてくれたユーザーになんらかのインセンティブを提供する」というキャンペーンを考えてみます。

インセンティブとして2種類のパターンがあるとします。

Qどちらのキャンペーンが有効でしょうか?

①シェアした人の中から抽選で、半年後のライブのチケットが当たる
②シェアした直後にアイドルの限定動画が観れる

どちらのキャンペーンの方が、シェア率が高くなると思いますか?
60秒ルールで考えると、有効なのは②ですね。
ダイアグラムで表すとこうなります。

行動分析4.png

WEBマーケティングの場合は大きなインセンティブを用意するより、「小さなインセンティブでもユーザーの行動の直後に」というものの方が効果的かもしれませんね。

今日のまとめ

ユーザーが行動した際にインセンティブ付与する場合、そのインセンティブが行動の60秒以内に得られることをあらかじめ提示する。


今日はここまでです!!起立!礼!着席!