こんにちは、阿部です。
既に2014年も20日も過ぎてしまいましたが、今年もよろしくお願いします。
先日、起業準備中でクラウド系サービスを作ろうとしている知人と「起業して新規事業をつくる際に、必要なこと、不要なこと」を話す機会がありました。
自分の過ちを繰り返さないために、と、これから新規事業(WEBサービス)を作る方に少しでもプラスになればと思いまとめてみましたので公開します。
ちなみに、私は起業してからの9か月間ほどで「チーム採用サービスTEAMPLUG」と「ソーシャル求人サービスGrrefer」をリリースしましたが、十分な収益を得るまで成長させることはできませんでした。
今はオウンドメディア構築のお手伝いをしたり、オウンドメディア事例サイトを作ったり、新規事業の準備をしたりしています。
ありがたいことに想定通りに成長しておりまして、どんどん採用しています。興味がある方はご連絡ください!
あ、サービスの成功法は知らないので、たくさん出版されている本を読むといいと思いますw
必要なこと
1、MVP(事業可能性を探るための最小限の機能を持った製品)は作るべき。大抵のサービスは1枚のLPで多くの学びを得られる。
完璧主義な私たちは「サービスは完成するまで出しちゃダメ!」とか「この事業は間違いない!」と思いがちですが、ちょっと待ってください。あなたが神でなければ、未検証の仮説がいくつもあるはずなので検証しましょう。
まずは、「本当にそのサービスは必要とされているか?」をテストしてみてください。
多くのサービスでは1枚だけのLP(ランディングページ)を作るだけで検証が可能なことがとても多いと思っています。少なくとも顧客の有無、マーケティングコスト、コンバージョン率、価格テストなんかが分かります。
※MVPの解釈はいろいろです。
※MVPを知らない方はリーンスタートアップを読んでください。(本中では「実用最小限の製品」と訳されていたかと。)
2、顧客とはたくさん会う。
MVPを作るのと同時に、多くの顧客(顧客候補)と会ってニーズを探りましょう。
当たり前ですね!
3、ソーシャル活用以外の集客施策も考える。オウンドメディアとか。
考え方はいろいろあると思いますが、ソーシャルメディア以外の集客施策を考えてみるといいです。ソーシャルメディア以外の集客が想定できない場合、「顧客がそのサービスの価値を実感していないor価値を感じていない」のかもしれませんので、事業が立ち上がるまで時間がかかると判断したほうが良いです。
私たちの場合だと「オウンドメディア」によるソーシャルメディアと検索エンジンからの集客を狙うことを考える場合が多いです。最小コストで一定の集客を得られると、仮説検証を容易にしますしね。
4、時間を失うくらいなら、業務を外注する。
お金を惜しんで外注を避けがちだったりしますが、失敗や仮説検証の機会をを先延ばしにしてしまうが一番のコストです。
MVPをなるべく多く試すためにも積極的に外注するのがいいと思いますよ!多くのスタートアップにとって、僕らが生きていくための人件費が一番のコストです。
5、事業の全てを自社で完結しなくてもいい。
価値観によりますが、事業の運営を自社で賄う必要はありません。
パートナー企業に任せられることはどんどん任せましょう。その際、契約は細心の注意を払って締結しましょう。
6、「生命維持装置=1か月以内に確実に売り上げることができるビジネス」となる事業を持つ。
全リソースを新規サービスにぶっこめ!と言う意見が多いですが、投資家さんの意見に左右されすぎちゃってないですか?
会社が死ななければ、またチャンスを掴むことができて事業を継続することができますし、ピボットできます。97%の起業家は天才・カリスマではなく、最初の事業で成功を掴めるとは思えないのですが・・・。
- 死なないために、3パターン(Bad、Better、Best)の収益計画を立てましょう。
項目はざっくり、売上(固定,変動)、販管費(固定-人件費,サーバー,通信費,ツール,オフィス,など)、販管費(変動-外注費,広告宣伝費,など)
※Badパターンは「生命維持装置=1か月以内に確実に売り上げることができるビジネス」を発動するとして、どこまで走れるかを想定するためのものという認識。
※Bestは「想定以上の成功があった時の調達=リソース(主に人、資金、外注先)」を想定するためのもの。
- デッドライン設定をし、銀行残高がいくらになったら「生命維持装置」を発動するかを決めておきましょう。
※リアルなお話をすると、弊社は残高80万円で発動しました。
7、信頼できる専門家パートナーを持つ。
士業に任せた方がいい業務を認識できていますか?
独立すると、ググっただけでは判断できない専門家に相談したいことが増えます。そんな時に気軽に相談できる専門家とつながりがあると省エネできます。
わたしの場合は、お金から法律までベンチャー・スタートアップ特化の会計事務所に頼りきりました。
必要な場合は紹介しますよ!
不要なこと
8、起業家との交流。
サービスをリリースすると、多くの起業家と交流する機会が巡ってきますが、時間の無駄になってしまう場合が多いです。
あ、でも採用に繋がる場合は行ってもいいと思います。今も繋がりが続いている場合も多いですし、楽しいんですけどね(笑)
起業家や投資家と交流する暇があったら、顧客と会い、MVPを1回でも多く回したほうがいいです。
9、1000万円以下の投資受け入れ検討。
完全に主観ですが、1000万円程度ならば、稼いでから事業にぶっこんだ方がいいのでは?
株式を渡して資金調達をする前にできることがたくさんあると思います。
他にもあったら教えてくださいませ!1つでも参考になればうれしいです。
オウンドメディア事例を探している方は、「日本国内のオウンドメディアまとめサイト「オウンドメディア・ミー」」をどうぞ。