こんにちは、及川です。

本日シックス・アパート社からMovable Typeのメジャーバージョンアップが発表され、ベータ版の配布が開始されました!

これは使ってみなければ、ということで本ブログのデータベースをささっとコピーして、MT5からMovable Type 6 ベータ版にアップグレードをかけるというシミュレーションを兼ねて行なってみました。
これまでのMovable Typeとは何が変わったのか、をチェックしてみました。
バージョンアップ内容のまとめやライセンス価格はMovable Type6が発表。「CMS」としての進化と価格体系変更が明らかに。もご参考ください。

ここだけはおさえておきたい強化ポイント!

ロゴが変わった
まずはここ。ブルーを基調としたネジのようなロゴに代わりました。フォントタイプも丸みを帯びてます。
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Google Analytics 連携でアクセス解析
Google Analyticsと連携しておくことで、管理画面にログイン後に表示されるダッシュボードにかんたんなアクセス数がグラフ表示されるようになりました。
アクセス解析には全然役に立たちませんが(笑)、短期的な増減を確認するには便利かもしれません。
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スマホ用Webアプリケーション「Loupe」
注目したいのはスマホ用Webアプリケーションである「Loupe」。
コメントの公開やアクセスログの確認など、気になった時に手元にパソコンやMacがなくてもスマホで操作できればユーザーとのコミュニケーションを円滑に進めることができます。
MITライセンスで提供されているJavaScriptライブラリを使用することで、Perlが使えないMTユーザーでもデータコントロールのできるWebアプリケーションを開発できるところです。
フロントエンドの開発者がMTを拡張するプレイヤーとして参加することで、ユーザーフレンドリーなUIを持った、既存の管理画面とはまったく違った操作性をユーザーに提供できる可能性があります。
しかも、商用利用可で再配布可能なところがMITライセンスの特徴なので、価格をつけて販売することも可能になり、新たなビジネスチャンスが生まれます。
現在プラグインとして提供されているLoupeは現在の機能としては物足りなくもあり、ソースコードを見る限りLoupe単体での拡張性もあまりない点と、クラウドサービスに力を入れているシックス・アパート社としては、サードパーティによる機能拡張にも期待があるのでは?、と思わなくはありません。
今後の機能拡張にも期待したいところです。
Data APIとChart API
LoupeはData APIの利用サンプルとして、Google Analytics連携によるダッシュボードのグラフ表示はChart APIの利用例となります。
MTのデータ操作を行うData APIは、以下の情報をREST/JSONで取得できます。
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  • 権限
Chart APIはリンク先が権限エラーで見られなかったので詳細はわかりませんが、Data APIに依存せずグラフの描画ができるとCRMツールなどと連携することで効果的なコンテンツ運用ができそうです。
データベースのテーブルが増えてるかどうか
MT5をベースにファイルを上書き保存してアップグレードしてみました。
いつもバージョンアップの際に確認することは、データベースのテーブルが増えているかどうか、ですが、テーブルは特に増えていませんでした。
大きなデータ構造の変更がないということなので、使用中のデータ管理系のプラグインへの大きな影響はなさそうです。
逆にいうと、今回は新しいAPIにリソースが割かれたというべきでしょう。
記事編集ページの変更
機能拡張や使いやすさのためのカスタマイズが多い記事編集ページもバージョンアップのときには確認必須です。
ここに変更があると、管理画面系プラグインの中に動かなくなるものが出てくるので要チェックです。
今回は「公開終了日」機能が増えたので、このあたりにカスタマイズを加えるプラグインをご利用の場合は、ベータ版のあとの勧告版が出たタイミングでの動作確認をオススメします。

LoupeにiPhoneでアクセス

まずはLoupeを有効にします。システムのプラグイン設定から、有効にして変更を保存します。
アクセス先URLを変更できるようですが、デフォルトののままにします。
02_loupe_settings.png

システムのダッシュボードに戻るとリンクが増えてます。このリンクからMTユーザーにURLをメール通知できます。
ダッシュボードの下にソースコードがだだ漏れているのはバグのようです。
03_loupe_on_with_dashboard.png
iPhoneにURLを送ってアクセスしてみました。
はじめにログイン画面が表示されるのでログインします。
30_loupe01.png
ログインするとダッシュボードらしき画面が表示されますが、Google Analyticsと連携しているわけでも、コメントを受け付けているわけでもないので何も表示されません。
33_dashboard.png
ここでブログを選択しようとすると2つ同じ名前が表示されます。
「SRE BLOG」は「SRE BLOG」というウェブサイトの下に「SRE BLOG」というブログを作成しているため、ウェブサイトとブログの識別ができません。あじゃぱー。
32_blogs.png
ブログ記事を投稿できませんが、画像のアップロードはできるようなので試してみました。
ボタンを押してアップロードする画像を選択して、アップロードします。
34_file_upload.png
アップロードが完了すると選択した画像が表示されます。
(この画像はiPhoneからLoupeでアップロードした画面のキャプチャなので、テレビカメラでテレビを映したように入れ子になってますが。)
35_file_uploaded.png
投稿されたコメントを公開したり、返信することができます。
「Apply」ボタンを押すとコメントを公開することができます。
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また、「Reply」ボタンを押すと返信フォームが表示されるので、スマホから入力して返信を投稿できます。
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39_comment_form.png

Google Analytics 連携してダッシュボードとLoupeで見てみたい

Google Analytics からアクセスログを取得して表示できるようなので試してみました。
そのブログの[設定]→[Webサービス]からGoogle Analyticsの設定ができます。
Google Analyticsの連携を参考に設定します。
09_WebService_settings.png
Client IDとClient Secretを入力すると「Google Analyticsのプロファイルを選択する」ボタンが有効になるので、ボタンを押すとGoogleのアプリ認証ウィンドウが開くので承認すると自動的にGoogle Analyticsのプロファイルが一覧表示されるようです。
が、試した時には403 Forbiddenエラーでプロファイルが取得されず、Loupeでアクセスログを見るところまで進めませんでした。
また、同じブラウザとバージョンなのに、Webサービス設定画面が

malformed JSON string, neither array, object, number, string or atom, at character offset 0 (before "Can't locate object ...") at lib/MT/Util.pm line 2646

というエラーで表示できなかったり、ベータ版なのでまだまだ不具合が多いですね。

今回は、おおまかな機能調査や仕様変更、データ構造の確認が目的だったのでもう少し安定バージョンが出たらまた試してみようと思います。