1年ぶりの更新でAdventカレンダーのために更新しているようなブログになっていますが、2017年のAdventカレンダーで書いた機能を商品化し、「Uploader」という名前で今年8月から販売しています。
もちろんMT7対応しており、お客様へのご導入いただき好評いただいておりますが、現在はインストール版やAWS版などでしかご利用いただけないため、「MTクラウドで使いたい」というご要望が増えてきました。
現在の仕様を大きく変え、MTクラウドで利用可能なバージョンの開発をしていますのでそちらをご紹介できればと思います。
Uploader for Movable Typeとは
かんたんにUplaoderをご紹介すると、MTのプラグインとしてインストールするとローカルまたはリモートにあるテスト環境、公開環境にファイル同期ができるようになるMTプラグイン製品です。
他社製品との違いは、エンジニアいらずで導入と設定ができるほどかんたんな点です。
価格が他製品を導入するより安価であることも魅力の一つです。
その他にも下記のような特徴があります。
- 複数の同期先指定
- 同期ファイル選択機能
- スケジュール予約転送
- 同期不要ファイルの指定
- 配信ログの参照
- 同期権限の管理
- デバッグモードの設定
詳しくは、下記もご参考下さい。無料試用版も配布しています。
Uploader for Movable Type
インストールなしで使い方の分かる資料もダウンロードしていただけます。
5分でわかる!Uploaderの使い方資料ダウンロード
せっかくのAdventカレンダーですので、本記事をご覧いただいた方は、クリスマスキャンペーンとして下記クーポンコードを合わせて12月中にお問い合わせ・ご購入予定のご連絡いただきましたら、2019年2月末までのご購入の場合、1ライセンスあたり5万円割引きとさせていただきます。
クーポンコード: MTADVENT-CALENDAR-2018
MTクラウドでは使えない理由
MTクラウドはシックス・アパート社が提供するクラウド環境で、サーバとMTがセットになっており、メンテナンスコストがかからないこと、管理画面が爆速であること、が魅力です。
その反面、サーバ環境を変更できない、動かないプラグインも多い、プラグイン開発もデバッグしづらくて辛い、というのがデメリットでもあり、CPANモジュールの追加インストールができないことが、機能強化を妨げる要因の一つです。
MTクラウドをCMSとして、公開サーバを別途用意し、ファイル同期をする使い方も多いようで、Uploaderは通信にCPANモジュールを使うため現在は利用できません。
それを理由に対象から外していたのですが、最近ご要望が多いため対応することにしました。
MTクラウドでもかんたん導入でエンジニアいらずに
問題はCMSから公開サーバに通信することなので、「逆に公開サーバからCMSサーバにコンテンツを取りにいけばいい」という答えにたどり着きました。
公開サーバにインストーラをアップしていただき、 GUIベースでかんたんにセットアップできるようにすれば、MTクラウドでも利用できるし、インストール版でもよりインストールがかんたんで、かつ現在では実現できない機能も実装できる可能性がでてきました。
たとえば、MTクラウドはcronが5分に1回の実行で、毎分実行ができず細かい公開設定ができません。
公開サーバ側でcron設定を行えばそういった制約にとらわれることなく、機能をフル活用できます。
ファイル同期機能の導入でよくある「めんどくさい」を解決
バージョンアップでのMTクラウド対応に伴って、その他のご要望の多い機能やトラブルを回避できるような仕様も組み込みたいと思います。
ホスト名など任意の文字列置換
旧バージョンでは実装されていましたが、最近はテンプレート実装時にregex_replaceなどで置換処理をあらかじめ実装することが多く、優先順位を落としておりましたが、やはりご要望が多いため早めに機能実装して先行でリリースしたいと思っている機能です。
パーミッションで書込できず転送エラーになる
「サーバ担当者と調整すればいいでしょ」と思うところですが、そもそも同期が正しく動作しないことがなぜ発生しているかわからずお問い合わせいただき、結局ディレクトリやファイルの書き込み権限がないというシンプルな理由であることもしばしば。
パーミッション変える権限もなくサーバ担当者に依頼せざるを得ない状況もまま有り、これが何度か繰り返す内に一週間経過することも大手クライアントあるあるで、スケジュールにまで影響して小さな問題から大きなダメージにつながることもあり、回避できる仕様にする予定です。
コンテンツに関連づくアセットの同期制御
コンプライアンス的に決められた日時まで公開できない情報が事前にパブリックにならないように、記事やコンテンツに関連付けた画像やpdfなどのアセットアイテムが、コンテンツ公開より先に同期されることを回避する機能実装を予定しています。
過去バージョンへのデグレード機能
万が一誤った情報が公開され、もとに戻したいといった場合に、CMS上のデータを変更することなく過去のバージョンに戻す機能も検討しています。
要望いただいたことはないのでどの程度需要があるかわかりませんが、「すぐに差し戻したい!」けどCMS上で更新を進めてしまっていた場合、元に戻すのが困難なのでワンクリックで「いつでも戻せる」安心感に包まれた状態で、Webサイトを運用できるのではないでしょうか。
Uploaderの半分はユーザー様のご意見・ご要望でできています
鋭意開発中のUploaderの次期バージョンをご紹介させていただきました。
リリース時期は1月中を目指しておりますが、リリース前にご利用を検討していただける方、「こんな機能がほしい」というご要望のある方、「がんばって」という応援メッセージは、下記よりお送りいただけますと幸いです。
Uploaderのお問い合わせ
弊社の提供するUploaderのお問い合せはこちらから。